セミリタイアをして一番楽になったことは言うまでもなく会社に行かなくなったことなんだけど、どうして会社がつらかったか?というと結局のところ対人関係に疲れるからだった。
なぜ対人関係に疲れるか?というと多分、自分をよく見せようとするからなんだろう。
でも、自分のままでいいか?というと、多分そのままではダメで。
うまくしようとして自分のままでダメなのは疲れるのだ。自分に無理をすることになる。
誰でも多かれ少なかれ社会生活の中では自分を繕って生きているのだろうけど、内向的な性格というのは損なことが多いように思う。
外向的なひとは誰とでも気軽に話せて、すぐに友達になったり、はじめての集団にも溶け込むことができやすい。
今の世の中は、何は無くともコミュニケーション能力を問われがちだ。
そんな中にあって、外向的というのは今のご時世にとても必要とされる性格だと思う。
誰もが内向的、外向的な内面を持っていると思うけど、深く考えこめる内向的な面の活躍もセミリタイアに臨むには避けられないように思う。
私が多くのひとよりリタイアを早めた理由のひとつには、私の内向的な性格が利するところがあったかもしれない。
セミリタイアして、社会との接点が薄れると自分に無理をしなくてもよくなる。
自分のままでいられるのだ。
つまりストレスフリーな状態。
何より自分に無理をしなくてもよくなったのが、私にとってセミリタイアして一番のメリットだ。
勿論、全く誰とも会わないで生きていくことはできないにしても、誰と付き合っていくかを自分が取捨選択できるというのが大きいなメリットだ。
定年退職できずにセミリタイアしたら大きな副産物と出会った感じがする。
会社員だった時、私が一番無理をしていたなあと思うのは、内向的な自分を外向的に見せようとしていたことだ。
行きたくない飲み会に出て、うまく笑えないのに笑顔を見せようとして疲れていた。
今はそんな無理をする必要がなくなって、穏やかな時間がふえたせいか、攻撃的になる必要がなくなった。
別に喧嘩っ早い人間ではないんだけど。
そのせいか高速道路とかで、追い越すのが減った気がする。
高速道路の追い越しって、追い越すとキリが無いのに追い越すのだ。
会社員の時は、時間が無いから、どんどん追い越していく。際限なく追い越していく。
今は、どうせ追い越してもキリが無いんだ、時間もある、適当に行こうって感じだ。
会社員の時、適当に行こうって思っていたら、もしかしたら定年退職できていたかも?
いや、もう後の祭りだ。
あの時は、精一杯、適当に行こうって、何とかこんとかやっていたのだから。
会社を辞めてもまだ、退職前のことを書いても仕方がないよ。
ようやく、自分のままで生きていける環境になったのだから、これからは内向的な自分を可愛がってあげよう。